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1952年4月10日「NHKで連続ラジオドラマ『君の名は』が放送開始」

1952年4月10日「NHKで連続ラジオドラマ『君の名は』が放送開始」


1952年4月10日、日本のNHKラジオは、新たなる連続ラジオドラマの船出を切りました。それが『君の名は』(きみのなは)です。このドラマは、戦後の混乱期における人々の心情や恋愛模様を描いた、日本のラジオドラマの金字塔とも言える作品です。
 
脚本家の菊田一夫が手がけたこのドラマは、1952年から1954年にかけて、日本全国のラジオで放送され、その人気は絶大でした。しかし、船出当初は、菊田が「人々の戦争体験を主題に」シリアスなタッチで描いたため、あまり人気はありませんでした。当初は、東京・佐渡・志摩半島に住む家族を描く社会派ラジオドラマを目指していました。
 
しかし、物語が進むにつれ、その焦点は主人公たちの恋愛模様に移り変わり、急速に人気を博することとなりました。特に、真知子と春樹という二人の主人公の恋愛は、多くのリスナーの心を捉えました。番組が始まる時間になると、ある伝承によれば、銭湯の女湯から人が消えるほどの人気ぶりだったといわれています。
 
このドラマの成功を受けて、1952年から菊田による小説版が新聞に連載され、後に出版され、菊田にとって初のベストセラーとなりました。1953年には、映画化もされ、大ヒットを記録しました。特に、主演の岸惠子がストールの巻き方をカメラの前で行ったことから、「真知子巻き」として女性の間で流行したエピソードもあります。
 
その後も、『君の名は』は恋愛ドラマの典型として、多くの作品に影響を与え、2020年の連続テレビ小説『エール』でも劇中劇として使われました。

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