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ひとりで飲んでみる

ひとりで飲んでみる


たまに、無性に飲みたくなる夜がある。
すごく落ち込んでいる時でも、絶好調の時でもなく、なんとなく。
酔い潰れてめちゃくちゃになりたい、というわけではないけれど、
ほろ酔いで気持ちよくて、少しだけ現実逃避するような時間を求めている。

そういう時間は、
なんだか私の人生上手くいってないな…と思い詰めそうになったとき、
まあこれはこれでいいか、という気持ちにさせてくれる
…こともある。

酔いが覚めて、朝がきて、やっぱ上手くいってないな…と思うかもしれない。
飲みすぎて頭が痛かったりしたら、もう金輪際飲まないぞと思ったりする。
自分ってこういうとこだよなーと呆れたりする。
人生で何度同じことを繰り返しただろう。

いつかひとり飲みする時は、
おしゃれなバーに行ってお高いウイスキーをロックで…と思っていたけど
近所にそんなバーはないし、何より今日はカーッと飲みたい気分。
ビールかハイボール。描く理想と反して、心は決まっていた。

友達、恋人、家族…誰かと飲むのも楽しいけど、
自分の失言も気になるし、飲む量も、お会計も、やっぱり気をつかう。
家で飲むのも好きだけど、食器洗わなきゃ…などと色々気になる。

「ひとりで」「外で」飲む、これが一番現実逃避できるということを知った。
ひとりで飲んで、自分で支払う。

ほろ酔いで、生ぬるい夜風にあたりながら、
なんか私、大人になったなあ…と気分良く帰った。

一瞬でも楽になる方法が1つ増えた、かもしれない。

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