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原発問題:国民の生活や健康、いのちよりも「利権」の方が大事

原発問題:国民の生活や健康、いのちよりも「利権」の方が大事


挨拶と、この「備忘録」サイトの目的と、そしてお願い (topview.jp)
↑全体の主旨や目的等についてまとめました(固定記事)です。初めましての方は、こちらもよろしくお願いし
ます。

歴史にも学ばず、科学的知見・技術的知見に基づく判断を行えず。何かが起これば全て「想定外」で逃げることを前提に運用されているものが日本にはたくさんありますが、特にそれがひどいのが「原発」です。

すべては自民党を中心とした利権のため。自分たちがとことんむさぼれるのであれば、国民の健康も生命も、海外からの視線も気にしません。

地震。津波。ミサイル攻撃。そして、故障。何もかも「想定外」。廃棄できない廃棄物さえも「想定外」。

2011年3月の事さえも忘れて、とにかく原発にこだわる政府

何が起きているのかの整理から。

原発運転「原則40年、最長60年」削除へ 規制委、政府方針追認 福島事故の反省どこへ:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)

現行の「原則40年、最長20年延長できる」という規定が原子炉等規制法(炉規法)から削除されることを容認した。これを受け、政府は東京電力福島第一原発事故を踏まえた現行規定の見直しを本格化させ、岸田政権が掲げる「原子力の最大限活用」に向け原発の60年を超える長期運転へ大きく政策が転換する。(増井のぞみ)

2022.10.06 東京新聞

現在、原発の使用期間は、運転開始から40年間までと定められています。そして1回に限り、規制委員会の審査を受け、その結果によって最長20年間の使用期間延長が認められるという形をとっています。

そういったことルールをやめ、60年を過ぎても原発を使えるようにしようとなったのが今回の出来事です。


■どんな利権があるのか?

どんな利権があるのか、ざっと調べてみたところ。

  • 建設するだけで利益を得られる「共同体」がある
    ⇒原発の建設費用は資産では4,400億円~5,000億円だが、実質1兆円以上と言われている
    ⇒そこに電力会社だけではなく、原子炉を生業としている企業やゼネコン、鉄鋼会社、銀行、そして原発推進派の政治家、経産省を中心とした政治家等等が「共同体」として群がっている

  • 天下り先がたくさん
    「財団法人原子力国際技術センター」等、「原子力」「放射線」等のような名詞を冠している団体名は大抵、原発推進派の官僚(主に経産省)の主な天下り先です。30以上あります。
    また、電力会社への天下りももちろんたくさんあります。
    そして、報酬は霞が関にいるよりも高い。交際費も青天井。

これだけでも充分に「原発にこだわる」理由がわかってきます。天下り天国をなくしたくないという思いからですね。

原発の内側は確認できない

原子炉の圧力容器の内側がどのぐらい劣化しているのか。使えば使うほどもろくなるものでもあり、また、運転を停止していようとも、その間も設備の劣化は進むものです。(これは原発に限らず、身の回りの機械で考えてもわかりますよね)

また、原子炉内部は構造上、かなりの範囲で細かい検査ができません。

汚染土壌や汚染水、処理水の廃棄方法も現時点ではない

汚染土壌や汚染水・処理水の抜本的な処理方法はまだ見つかっていないのが現状です。つまり、まったくの「なんの有害物質も出ない土や水」に速やかに戻す技術はまだないのです。

 

再生可能エネルギーの例

再生可能エネルギーは今も色々あります。太陽光、風力、水力、地熱等。ですが、まだまだコストがかさむ、結果的に自然破壊になる(ソーラーパネルを山肌に詰めるとか)など、問題点もあります。

ですが、例えば、今、このようなものが開発されてきています。

■波力発電機

水面に浮かべるだけで波力を利用して発電できる発電機は昔から注目されていましたが、コストが高いというネックがありました。ですが、改良されて、今ではこのようなものもできたそうです。
海の波で発電するSWELのWave Line Magnetとは?(マイナビニュース) - Yahoo!ニュース

  • 波の振幅で発電
  • 軽量かつ軽コスト
  • 軽いので保守や点検も容易
  • 100MW(約2万8000世帯分)もの発電が可能になる見通し

■ペロブスカイト太陽電池

従来のシリコン型太陽電池(ソーラーパネルのような)ものよりも、コストも削減できる太陽電池が今発明されており、順次実証実験に入っているところがあります。


「ペロブスカイト太陽電池」とは? (aist.go.jp)

ここまで来た「ペロブスカイト太陽電池」、京大発ベンチャーに聞く開発の最前線 | 日経クロステック(xTECH) (nikkei.com)

東急ら、駅屋内で「ペロブスカイト太陽電池」の発電実証 | 環境ビジネスオンライン (kankyo-business.jp)※途中までしかみれません


2011年3月の後、国全体で思い切って「原発をやめる」と決め、「再生可能エネルギーへの切り替え」へ大きく舵を切っていれば、こういったものへの発明ももっともっと進んでいただろうに、と思います。あれから今年で12年ですからね。一回りです。

日本の原発だけをミサイルで狙えば日本はすぐにつぶせる

日本列島のどこに原発があるのか。それは、下記画像にてご確認ください。

日本の原子力発電所マップ 2022年版 | nippon.com

↑このリンク先より画像引用

福島の原発事故の直後、アメリカは「原発の50mile(80km)の範囲からの退避」を日本にいたアメリカ国民に指示していました。

この時でさえ、80kmということは、もし原発に直接ミサイルを飛ばされたらどうなるか。80kmじゃ住まいないことは想像に難くないでしょう。

※福島原発から東京へは直線距離で約200kmです。


そして、上記の地図を見ればお分かりのように、日本列島全体に、ある意味満遍なく原発が配置されています。ということは、たとえば中国からしたら、

  • 日本との貿易を全て中止にする
  • 原発だけをピンポイントで狙う
それだけで十分に日本列島全体を「二度と住めない国」にしてしまうことが可能だということがわかるでしょう。

なお、安倍内閣にしても、こういったことは全く想定していないということは国会答弁で明らかになっています。冒頭でも書いた通り、「すべて想定外のこと」なんですよね。戦争を煽っておきながら、「日本は被害を受けない」と思っているその異常さ。

 

あとがき

自民党やそっち側の官僚たちが大切にしたいもの。それはあくまでも自分たちの利権です。そして、2011年で大事故にあったにもかかわらず、それでもなお原発に縋りつくその構図は非常に醜く、そして知性の欠片もない様相です。

利権だけではなく、かつての「日本スゴイ!日本の技術はスゴイんだぞ!」という幼稚な誉は今も続いているはずだという驕りもあるのでしょうね。


私たち国民の生活、健康、いのちよりもなによりも、そっちの方が大切なのでしょう。

本当に原発がそんなに安全だ大丈夫だというのなら、じゃあ家族も親戚も丸ごと連れて、原発のすぐそばに住んでくださいよという話です。


日本は、波力にも地熱にも、そして太陽光にも恵まれている国です。そして地震が多い。なら、原発よりもなによりも再生可能エネルギーへ。そして、改めてその技術を海外へ輸出すればいいのに、そう思うのですが、ね。


そして、当然ですが、戦争を煽るなんてもってのほかです。


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