2014年5月13日「トルコ・ソマ炭鉱爆発事故」

2014年5月13日「トルコ・ソマ炭鉱爆発事故」

🕛 𝕋𝕚𝕞𝕖𝕋𝕣𝕒𝕧𝕖𝕝𝕖𝕣 @つよし /

2023/05/13 07:39 | 662 文字

2014年5月13日、トルコ西部マニサ県のソマ炭鉱で炭鉱労働者301人が亡くなり、80人以上が負傷する悲惨な事故が発生しました。この事故は、トルコ史上最悪の炭鉱事故となり、国内外から非難を浴びました。

事故が発生したのは、現地時間午後3時10分頃でした。この時点で、多くの労働者が地下におり、炭鉱内で作業をしていました。炭鉱内の一部で爆発が発生し、地下の作業員たちは煙や火災によって閉じ込められました。救助隊はすぐに現場に駆けつけ、救出作業が始まりましたが、激しい火災や煙によって作業が困難となり、多くの人々が犠牲となりました。

事故が発生する前、ソマ炭鉱は、労働条件の悪さや安全性に問題があることが指摘されていました。炭鉱の所有者は、労働者に対して安全に作業できる環境を提供することが求められていましたが、適切な対策が講じられていなかったとされています。また、炭鉱の運営において政府が監視することも不十分だったとの指摘もありました。

事故後、トルコ全土でデモが行われ、事故原因を政府や炭鉱所有者に求める声が上がりました。アンカラやイスタンブールでは、数千人のデモ隊が抗議行動を行い、警察によって催涙ガスや放水砲が使用されました。当時のトルコ首相であったレジェップ・タイイップ・エルドアンは、原因究明を約束しつつも、「このような事故は起こるものだ」と述べ、政府の責任を否定する発言をしました。

炭鉱労働者の安全を守ることは、炭鉱の所有者や政府の責任であり、このような悲惨な事故が二度と起こらないよう、適切な対策が必要とされています。

2014年5月13日 「トルコ・ソマ炭鉱爆発事故」