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【嫌われ者・役立たず それ ほんと?】 第14弾 紫外線

【嫌われ者・役立たず それ ほんと?】 第14弾 紫外線


 

7月に入って、暑くなりましたね~。

太陽の光がじりじりとしてきて、熱中症に注意!となりますね。

でももう一つ、暑くなってくると注意しているもの、ありますよね。

そう「紫外線」!

 

紫外線は、日本では6月から8月頃多くなります。

日焼け止めやUV効果のある洋服をきたりして、対策している方もいらっしゃるのではないでしょうか。

最近では男性も日傘をさすとか。

 

それだけ紫外線の悪影響は知られているのです。

浴びすぎると、お肌のハリや弾力を作るコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などを壊してしまい皮膚細胞を傷つけ、シミ、シワ、たるみを増幅させます。

 

怖いのが、良性や悪性の腫瘍の原因になったり、白内障や紫外線角膜炎、翼状片(白目が黒目を侵入する病気)になったりすることです。

 

嫌われ者の紫外線ですが、ここではもちろん擁護します。

擁護と言っても、紫外線が浴びすぎると害になるのは本当なので、紫外線を浴びても比較的大丈夫な時間をお知らせし、紫外線のメリットをお伝えします。

 

では見ていきましょう~。

 

紫外線のメリット

〇ビタミンDを作る

太古の昔、生物は海中から陸へと生活の場を移すとき、丈夫な骨が必要となりました。

しかし、食物からでは十分なビタミンDが作れなかったため、日光の紫外線によって自分の体の中でビタミンDを合成する仕組みを作ったのです。

それは今も人間の体の仕組みとして残っています。

ビタミンDの一番の役目は、カルシウムの吸収を20パーセントから50パーセントアップさせることだと言われています。

丈夫な骨は、健康に生きるために必須であり、顔の老化にも骨は関係していて、姿勢の美しさにも影響を与えるので、健康と美にはビタミンDはやはり欠かせないのです。

 

紫外線対策(SPF30の日焼け止めをしていると)をしていると、皮下でのビタミンDの合成は、5パーセント以下になってしまうとのこと。

近年、女性の間で紫外線を浴びないことが当たり前になってきたせいか、乳幼児のビタミンD欠乏症が多くなっているようです。

赤ちゃんにビタミンDが不足すると、けいれんを起こりたり、歩くころになるとひどいO脚になってしまったりします。

適度に日の光を浴びることも大切ですが、ムリな妊婦さんはサプリメントなどを活用されると良いでしょう。

赤ちゃんを連れての日光浴は、日差しの強い9時から15時ころはやめておいて、涼しい時間帯を選んでください。

赤ちゃんは皮膚が薄いため、紫外線のダメージを受けやすいです。

長袖を着せ、帽子や日よけなどを使用すれば、個人差はあるものの、そこまで心配することはありません。

 

また、ビタミンDは女性に多い大腸がんと乳がんを抑制してくれることで知られています。
花粉症を抑制する効果もあり、血中の中にビタミンDが多い人は、高血圧、糖尿病など生活習慣病に罹りにくく、認知症にもなりにくいと言われているのです。

そして、歳を重ねると毒性のたんぱく質が体にたまってくるのですが、それを防ぐ力がビタミンDにはあり、長寿にも関わっていることが分かっています。

 

冬になると、鬱になる人が出てくるのは日光の照射量が少ないなり、ビタミンDが欠乏するからと言う有名な話もありますね。

 

このように人体に多くの影響があるビタミンDを、紫外線は作ってくれているのです。

 

では、どれくらい陽の光を浴びれば、ビタミンDが作られるのでしょうか?

12月の東京で正午に顔と手で太陽光を浴びたとすると、約60分するとビタミンDが作られ、80分すると悪影響が出てきます。

7月の東京正午で、同じ条件下では約15分経つとビタミンDが作られ、約25分で悪影響が出てきます。

 

<雑学>

上記を参考にしたおすすめの日光浴の方法

住んでいる地域や季節によっても違ってきますが、午前10時前、または午前3時以降の弱い紫外線の時に、15分くらい日光浴をしてみましょう。
人は知らず知らずのうちに日光を浴びているので、春から秋にかけてはこれくらいで十分だと思われます。
冬の間は、もっと積極的に日光浴をしてくださいね。

日焼けがどうしてもいやだという方は、ばっちり日焼け止め対策をして、掌を太陽に向けるだけでも違いますよ。

他にも、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンを作る、健康な眠りを引き起こすメラトニンが引き出されるなど様々なメリットが挙げられていましたが、それはあくまで太陽光であり、紫外線とピンポイントで指定されているわけではないので、ここでは省きます。

<雑学>
ガラス越しの日光浴では、残念ながらビタミンDを合成できないことは覚えておいてくださいね~。

 紫外線には人の皮膚の真皮まで到達し、ハリを失わせるUVAと肌の表面で日焼けを起こすUVBとがあるのですが、一般的なガラスはUVBを遮断します。

ビタミンDを合成するのはUVBなので、ガラス越しの日光浴は効果がなく、当たりすぎは肌にダメージを与えるものとなってしまいます。



DNA RNAを修復する

DNAとは、遺伝子に関係のある言葉で私達の体の設計図のようなものです。

そのDNA の情報は、核の中に蓄積、保存されています。

RNAは、このDNA の情報をもとに特定のアミ ノ酸配列を持つタンパク質を合成していきます。

つまり、私たちの体の根幹を形作っているものたちです。

紫外線は、このDNARNAの損傷部分を光回復酵素を刺激して修復することが分かってきました。

 

<雑学>

カラーセラピーで健康に問題がある時、紫色に惹かれることが多いです。

紫色は古代から、病気に関わってきました。

例えば、時代劇で偉いお殿様が病気になった時、頭に紫色の鉢巻きをしているのを見たことはないでしょうか。

また、長寿を願って大切な高齢者に紫色の布団を贈る習慣をご存知ないでしょうか。

自律神経の交感神経を活発にする赤、副交感神経を活発にする青。

その両方を混ぜて作れられる紫色は、体の調子を整えるために、惹かれる色なのかもしれません。

それを昔の人が感覚で知っていたのが不思議ですね。

 

〇殺菌作用がある

布団を干したりする時、紫外線が殺菌してくれているのを知っていますか?

紫外線は細菌のDNAを壊し、増殖させないようにしてくれているのです。

生活の知恵ですね。

【追記部分】
それから紫外線ランプも私たちの身近にある紫外線を利用した殺菌作用のあるものです。

使用済みのスリッパなどを青い光で殺菌するボックスをクリニックなどで見たことがあるのではないでしょうか?

紫外線ランプは、地上に降り注ぐ紫外線よりも強い光線を利用していて、あらゆる菌に効果があるそうです。
大腸菌なら、1分でその9割を死滅させることができるとか。

それは卵やミネラルウォーターの殺菌にも利用されています。

以上です。

 

紫外線の害は有名ですが、案外紫外線は良い仕事をしてくれているのです。

どんな嫌われ者にも、良い所がある!

そして、私の仕事はその嫌われる部分と折り合いをつけて、良い所を引き出すことにあると思っています。

 

また、このシリーズを書けて幸せでした~。

 

お読みくださり、ありがとうございました!


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童話作家を目指している女性です。ゆったりと穏やかに、文章を綴っていきたいです。自作の童話も時々載せますので、よろしくお願いいたします。

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