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【補足記事】コオロギとイナゴの違い等

【補足記事】コオロギとイナゴの違い等


こんにちは。今日からぼちぼち復活します。しかし、休んでいる間も色々ありましたね……。

今回は前に書いたコオロギ食についての補足。この記事を書いた時、イナゴとコオロギの違いを簡単に書いたのですが、ここで改めて。
↓この記事の補足
コオロギ食(昆虫食)が増えてきた理由は政府が手厚い支援を始めたから (topview.jp)


結論としては、どうしても「昆虫食の拡大も必要」なのであれば、イナゴがあるやないかい、ってなりました。というよりイナゴの方が飼育も食べるための処理も楽だと思うんですけど。

 


イナゴとコオロギの最大の違いは「糞の処理」が可能かどうか

イナゴの佃煮って昔からありますよね。これもまた昆虫食ですが、明確な違いがあります。それは、

糞の処理が簡単かそうじゃないか。

まず、イナゴは「草食であり、主に稲を食べる」虫です。

なので、イナゴは通気性のいい袋に入れて数日間餌もなにも与えないことで、イナゴの身体の中を綺麗にすることができます。そうやって綺麗にしてから佃煮や甘露煮を作るんですよね。

対して、コオロギ。
コオロギは「雑食」です。しかも動物性たんぱく質を必要とする虫です。ですので、お腹が空けば「共食い」を始める虫です。つまり、どう考えても「糞を全て出させて身体の中を綺麗にする」ことが難しいのです。

共食いを防ぐには、動物性たんぱく質を与えなければならないと言われています(コオロギの飼育の仕方を調べると普通に出てきます)

もしかしたら1匹ずつ部屋を与えることで管理はできるかもしれませんが、そうすると大量生産が難しいですよね。

だから「コオロギパウダー」ということになるのかもしれませんね…。糞も一緒に処理するために。だって、共食いをしていないかどうかの管理さえも難しいんですから。


ちなみに。コオロギはきちんと餌をあげていても、過密状態にいると共食いを始めるそうです。ですので、飼育する時は、過密状況にならないよう適度な大きさの容器を必要とするそうですよ。

人間よりコオロギが優先される餌

会社名は伏せますが、コオロギの餌として「遺伝子組み換えでない大豆やトウモロコシを厳選し」と書いてあります。(※マーカーも元々引かれていました)

また「コオロギを美味しくするために」「キャッサバ、カボチャ、スイカ、サトウキビなどを~」と書いてあります。

なんでしょうね。色々と本末転倒な気がします。

なぜ私たち「人間」ではなく「コオロギ」が優先されるのでしょうか?そもそも大豆だってたんぱく質豊富ですよね?何かがおかしい、そう思うのは私だけではないと思います。

ロスとしてでたフードを回すにしても、それならばフードロスをなくす努力をする方が先です。それにそもそも「遺伝子組み換えでない大豆やトウモロコシ」をもっと「人間」のために大切に育てて増やす方が先でしょう。

というのも、これって結局は「遺伝子組み替えの大豆やトウモロコシはやっぱり安全に問題があるから、コオロギには食べさせられないよね」って言っているのと同じことだからです。

コオロギを介さずに、直接私たち人間にくれよ!

たんぱく質の比較

100gあたりのたんぱく質量を比較してみます。おおよそです。

  • コオロギ(乾燥粉末):62g
  • コオロギ(生):20~25g

  • 鶏ささみ:23g
  • 鶏もも肉:19g
  • 豚もも肉:22g
  • 牛もも肉:21g
  • 全卵:12g
  • 牛乳:3.3g
  • プロセスチーズ:22.7g
  • カマンベールチーズ:19.1g
  • パルメザンチーズ:44g
  • 鮭:22.3g
  • 真鯛:20.6g
  • まぐろ:26g
  • かつお:25g
  • ぶり:21.4g
  • まいわし:19.2g
  • さんま:18.1g
  • まあじ:19.7g

野菜は多くはありませんが、たんぱく質もあります。


ちなみに、私たちが1日に必要なたんぱく質の量は年齢・性別でも異なりますが、大体50~60g摂れていればいいことになっています。

さぁ、ここでですね「イナゴ」のたんぱく質も調べてみました。

  • イナゴ(乾燥粉末):76g
  • イナゴ(生):21g
……あれ?イナゴすごいじゃないか。

ざっと問題点まとめてみる

糞に関しては気にしないと思えば気にせずに済むところかもしれません。(とはいえ、コオロギの排泄物は結構臭いです)

(糞と一緒に食べる者は他にもある!と言っている方もいましたが、その方が挙げているものは大抵下処理してから食べるものでした。少し残っていたとしても、それは「藻」とか…)

しかし、コオロギはエコだエコだって言われますけども。変化を望まない奴らが~なんて発言をしている人もいましたけども。

  • 育てるコスト掛かりすぎでは?(温度設定、水や餌、共食いしないスペース、衛生問題等)
  • 停電したら即全滅だよね、そのコオロギどうすんの(コオロギは繊細)
  • コオロギのいる場所は停電しないように?もしかして人間のインフラより優先?
  • 何かしら事故があってコオロギ脱走したら?(動物と違って全部捕まえるの無理)
  • 脱走したコオロギが生態系に及ぼす影響は?
  • なぜコオロギの方が人間よりいいものを食べるの?
それに、そもそも、
  • フードロスをなくす努力の方が先では
  • 今の食生活の基盤(お米、肉、魚、大豆含む野菜、果物など)をもっと守りなさいよ
  • 昆虫食はあくまでも「選択肢の一つ」にして、積極的に進めるな主食にしようとするな

あとがき

調べれば調べるほど、「え、それ、人間よりコオロギを優先しているよね?」案件が出てきたりするという。

それに、どうしてもどうしても昆虫食の拡大も必要になる!というのであれば「イナゴ」があるやないかい!という結論になるんですよね。イナゴの方がまだなじみ(?)はあるし、何より飼育も排泄物の処理も楽だと思うんですけどね。

水はあげなくていい(餌に霧吹き程度でOK)。餌は稲の葉。収穫する前は数日断食させる。共食いの心配なし。

それなのに、なぜ、わざわざ「コオロギ」なのでしょうか?


それに、温室効果ガスの排出対策にしても、たんぱく質対策にしても、もっともっとできること・やるべきことがあるでしょう?と、どうしても考えます。それに、日本は今の農業・酪農・漁業というものをあまりにも守らない。

前の記事にも書きましたが、「やるべきことをやったうえでの」選択肢の一つとして「昆虫食もある」という形ならば、それはそれでアリだと思います。今のままだと、本当に「一般庶民は昆虫でも食ってろ。それ以外は高級品だ。政治家や特権階級だけの食べ物だぞ」になりそうだと懸念しています。


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