1958年2月8日 「日本劇場で、第1回日劇ウエスタンカーニバルを開催。後のアイドル時代の魁となる」

1958年2月8日、日本劇場で開催された第1回日劇ウエスタンカーニバルは、日本の音楽シーンに革命をもたらしました。この音楽フェスティバルは、東宝が主催し、初日だけで9,500人、1週間で45,000人もの観客を動員しました。当時、日本にはドーム球場や大規模なコンサート会場がなかったため、これは驚異的な数字でした。

このイベントは、ロカビリーブームの火付け役となり、1960年代後半にはグループ・サウンズ（GS）ブームを引き起こしました。GS時代には、出演者のパフォーマンスに対する賞も設けられ、連日超満員の会場が見られました。GSブームの最盛期には、有楽町駅前から東京駅近くまで1kmにわたる行列ができるほどの人気ぶりでした。

しかし、時代が移り変わるにつれて、GSブームも終焉を迎え、1970年代には主にジャニーズ事務所やスクールメイツのタレントをメインとしたアイドルショーとなりました。キャンディーズの単独ショーも「ウエスタンカーニバル」として開催され、新たな時代の幕開けを告げました。

1977年8月に第57回が開催され、日劇ウエスタンカーニバルは幕を閉じましたが、その後も様々な形でその名前が蘇りました。1981年には「サヨナラ日劇ウエスタン・カーニバル 〜 俺たちは走り続けている!」が開催され、多くのスターが再結集しました。そして、2000年には「想い出のウエスタンカーニバル」として、ロカビリー時代の出演者による同窓会的なコンサートが定期的に開催されるようになりました。

2008年には、ウエスタンカーニバル開催50周年を記念して、閉館間近の新宿コマ劇場で「ウエスタンカーニバル・クリスマス同窓会50th」が開催され、その歴史の栄光が讃えられました。日本の音楽シーンにおいて、日劇ウエスタンカーニバルは永遠に輝き続ける伝説となっています。