【本の紹介】遠い町から来た話

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月子堂 /

2021/08/7 07:06 | 821 文字

「遠い町から来た話」

ショーン・タン　著　　岸本佐知子　訳

出版社名　　河出書房新社

出版年月　　 2011年10月
ISBNコード 978-4-309-20577-9
頁数・縦　８９Ｐ　２５ｃｍ

何年か前、わが家に交換留学生がホームステイにやってきた。

彼の名前はむずかしくて、だれもちゃんと発音できなかった。

いいんですよ、と彼は言った。

ぼくのことなら、ただ“エリック”でけっこうです。

今回紹介する本は「遠い町から来た話」です。

８９ページでサイズは25ｃｍ。

絵本としては平均的なサイズですが、

小説や文庫本と比べたら大きめなので
本棚に置く際は注意してください。

こちらは、１５編の短編集となっていて

基本的には大人向けの絵本だと思うんですが、

子どもも楽しめるお話がたくさんあるかと思います。

そしてまず、目がいくのは絵だと思います。

表紙はもちろん、中も様々なタッチの絵が描かれていて

物語の内容でも楽しめて、
絵だけでも楽しめるようになっていると感じました。

目次は手紙のようになっていて、
それぞれのお話は切手のようになっていてとてもかわいいです。

鉛筆で描かれているような絵や、
コラージュのように、切って貼ったような表現をされているページもあります。

新聞みたいに表現されているお話もあって、
本当にどれもとても素敵です。エモいってやつですね。

また、絵だけでなく、お話も素敵であふれています。

町外れに住んでいた水牛のお話や小さな交換留学生のお話、

おじいさんのお話や棒人間たちのお話。

どこか不思議で、切なくて、暖かいような、様々なお話があります。

ぜひぜひ読んでみてください。

以上、「遠い町から来た話」の紹介でした。

【今回紹介した本】

『遠い町から来た話』ショーン・タン／著　岸本佐知子／訳

出版社：河出書房新社　　出版年：2011年

ISBN：978-4-309-20577-9

購入はこちら：Amazon　e-hon

#本

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