ボイストレーナーになるには ボイストレーナーになる方法 ~その3~
ボイストレーナーになるには ボイストレーナーになる方法 ~その3~
今回はヤマハの講師についてお話します。
ヤマハと言えば、音楽教室の最大手です。
よく耳にする「ヤマハ音楽教室」は、主に子供さん向け教室の名称で、僕たちが習うようなものは、
ヤマハミュージックレッスン(以後YMLと略します)
と呼ぶようです。
昔は「ヤマハポピュラーミュージックスクール(PMS)」と呼んでたんだけど、変わったのかな。
③ヤマハの講師に応募する
YMLの先生は、正直、レベル高いです。
昔メジャーで活躍していた人が普通に教えていたりします。
つまりそれだけ採用されるのが難しいです。
そんな難関をなぜ紹介するかというと、圧倒的な歌唱力があると自負する人はぜひ挑戦して欲しいと思うからです。なぜなら、
⑴ 福利厚生が割ときっちりしている。
昔、喉を傷めて紹介で僕のところにレッスンに来た人がいました。
その人はヤマハの講師で、レッスンを1年か半年ほどお休みすると聞きました。
で、驚いたのが、
その間ずっと給料の何割かをヤマハが支給してくれるそうなんです!
普通、そんなことはないです。この業界。
働かざるもの食うべからずです。
でもそんな音楽人の弱い所をちゃんとサポートするヤマハの姿勢がすごいと思います。
⑵ 人脈ができてキャリアアップできる
YMLには、ギターやピアノなど楽器の先生も多数在籍しています。
そのほとんどの方がプレイヤーとしてもプロとして活躍しています。
すると、楽器の先生から急に、
「〇〇さん、◇月△日って空いてない?レコーディングで急遽ロック系の男性ボーカルの声が必要になったんだけど、無理かな?」
などと声がかかることがあります。
実際にヤマハの講師の方からのコネで、僕もメジャーのお仕事を何度かお受けしたことがあります。
普通にレッスンをしているだけではこういうことは起こりません。
部外者の僕に声かかるくらいですから、普段レッスンで顔を合わせる仲なら、よりその機会が多くなることは想像に難くありません。
部外者の僕に声かかるくらいですから、普段レッスンで顔を合わせる仲なら、よりその機会が多くなることは想像に難くありません。
音楽の世界は人脈によって動いていることが多いので、ヤマハで講師を務めて、意識を持って努力・行動すれば、自分の音楽のステージをステップアップ出来る可能性があります。
もちろん「全てが最高で、悪いところがひとつもない」なんてわけはありません。
であれば、僕がヤマハの講師をしているはずですよね(笑)
細かいところを挙げればどんな良い組織でも色々あるもんだと思いますが、
要は合うか合わないかだと思います。
要は合うか合わないかだと思います。
・・・・・・実は、一度ヤマハの講師試験を受けてみようと思ったことがありました。
でも、僕は自分がどんなボイストレーナーでありたいのかを考えた上で、どこかに頼らず独立することを選びました。
YMLの講師募集は基本年に2回あります。
審査には音楽理論の筆記試験や楽譜の初見視唱などいろいろありますが、一番重視されるのが、歌唱力だと思います(それと人柄と)。
ボイストレーニングの知識や経験がほぼ無くても、歌に圧倒的なセンスや歌唱力があれば受かる可能性は十分にあると思います。
歌に自信のある方は腕試しと思って、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
~・~・~・~・~
「歌の上手い」人が、必ずしも「教えるのもうまい」とは限らないです。
ですが、声や歌の圧倒的な感動を生で伝えることもとても大切だと僕は思っています。
ボイストレーナーという概念自体、この3〜40年くらいのものです。
それ以前は、歌の先生が「声」も「歌」も指導していました。
昔の方が良かったとは思いません。
ただ、今は歌を教えられないボイストレーナーがあまりにも増えてしまったと感じています。
歌や声を「正しさ」ではなく「感動」で伝えられる先生が増えてほしいなと僕はいつも願っています。
~次回もまた別の方法をお届けします。~
「ボイストレーナーになる方法〜その4〜」をお楽しみに!
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