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付く肩書き、作る肩書き

付く肩書き、作る肩書き


肩書きとは、その人が何者なのかを表す言葉です。

その表し方には種類があります。



一般的に使われるのは、勤務先や所属先においての役職や地位などを表すための肩書きです。

私はこれを「付く肩書き」と呼んでいます。

昇進・昇格・任命などによって、あらかじめ準備されているポストに就く際に「付く」ものです。

一種のステイタスシンボルにもなることから、これを手に入れようと頑張る人たちも大勢いらっしゃることでしょう。



しかし、この「付く肩書き」は自分だけが永遠に使い続けられるものではありません。

交代や退任などによってそのポストを退くことになった場合、その肩書きは他人に渡ります。



そのことを頭では解っているつもりでも、

「このオジサマ、過去の肩書きにしがみつきたいんだろうな…」という男性をたまにお見かけします。

町内自治会や地域コミュニティで代表者に選出・抜擢されたことで名刺を作っちゃったオジサマ、

生涯現役で社会貢献したいんだろうなと思いつつ、痛々しさを感じずにはいられませんでした。



「退職した途端、飲み会に誘われなくなった。」と嘆く男性がおられるとも聞きます。

これまで誘われていた理由が「この人だから」ではなく「△△会社の〇〇長だから」だったためであり、

肩書きが取れると同時にお役御免となったことの表れです。

仕事上のお付き合いとはこういうものなのでしょう。



一方で「作る肩書き」というものがあります。

これは役職や地位を表すものとは違い、とてもパーソナルなもので、その人の個性や信念を表す言葉です。

何のためにどんな思いを持ってその仕事や活動に取り組んでいるかを凝縮した、その人だけのオリジナルの言葉なので、

永遠に自分のものとして使い続けることができます。



社会的な立場を表すものではなく、自分という人間を表すものなので、

それを目にした人から共感を抱かれることによって、

数多あるサービスや人の中から「ぜひあなたとご一緒したい」と選ばれることが増えていきます。

(私個人の見解だけではなく、これまでに肩書きを「作った」方々の実績がそれを物語っています。)



過去に肩書き作成コンサルを実施したお客様に、

「自分の生きた証を残したい」とご希望された方がいらっしゃいました。

「作る肩書き」には、信念や人間性、生き様までもが表れるのだと、言葉が持つ力を改めて実感いたしました。



「付く肩書き」は、その人の社会的ポジションを表すために必要なもの。

「作る肩書き」は、個人の信念を表すためのもの。

今のご自身にとってどちらが必要なのかで使い分けていただければと思います。





『あなたの全てを表す究極の肩書き』をはじめとした言語化コンサルティングの詳細は、以下のHPをご参照ください。

https://www.hanayagi-style.com/



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肩書き・キャッチコピーなど『あなたのすべてを表す究極のひと言』を創造することばコンシェルジュです。
思いの言語化に寄り添います。