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日常でよくある心理効果3選③【心理学】

日常でよくある心理効果3選③【心理学】


どうもこんにちは、ユーリです。


今回も、日常でみられやすい心理効果を3つほど紹介いたしますので、よかったら最後まで読んでいってください!

その中で、何か一つでも参考になるものがあると幸いです。


では行きましょう!!



【アンダーマイニング効果】
アンダーマイニング効果とは、ある人が報酬や報償を期待して特定の活動を行っていた場合、その活動に対する外部報酬が与えられると、内発的な動機付けや興味が低下する現象を指します。
達成感や満足感を得るために行っていたが報酬を受けた結果、「報酬を受けること」そのものが目的になり、結果として本来の内的な動機が失われてしまう心理状態のことです。言い換えると、外部からの報酬が内部の意欲を阻害させるという概念になります。


本来は好奇心や喜びといった「内発的動機づけ」によって行動していた相手に対し、報酬や褒美といった「外発的動機づけ」を提示して、結果として当人のモチベーションが低下してしまう心理現象です。

この「動機づけ」は「内発的動機づけ」と「外発的動機づけ」の2つに分かれます。

「内発的動機づけ」とは、好奇心や探究心、関心や向上心など本人の内部要因から発生しているものです。例えば“〇〇が好きだからもっとスキルアップして仕事の幅を広げたい”“趣味の〇〇に対して、賞罰や評価に関係なく毎日でもやりたい”といった自発的な意欲が内発的動機づけです。

「外発的動機づけ」とは、その名のとおり自分にはない外部から与えられる動機づけのこと。具体的には“自分以外の第三者から褒められる”“報酬を与えられる”“罰則の設置”などがあり、物質的な報酬や利益、評価を達成するために頑張ろうとする意欲を「外発的動機づけ」と言います。


アンダーマイニング効果が起こる原因のひとつが“目的が報酬に変わってしまうこと”であり、その際には、会社全体の満足度やモチベーションを高めるため、成果を出した社員に報酬を与えなければなりません。


しかし一般的に外発的動機は内発的動機に比べて持続しにくいといわれています。社員の行動や成果に対して褒章を与える場合、当人の内発的動機を損なわないよう注意しなければなりません。





【ウィンザー効果】
ウィンザー効果とは、第三者が発信する情報は当事者が発信する情報よりも信憑性が高いという心理効果のことです。日常では、価格や値段の設定が消費者の行動に錯覚を起こします。例えば、“高価なワインの方が低価格なワインよりも味わいや品質が優れている”という錯覚を指します。


このように、人々は価格が高いほど品質が高いとの認識があるため、同じワインでも高価格に近いものを選ぶ傾向があるとされます。この効果は、価格情報が人々の味覚や感じ方に影響を与えることを示しています。


食品や飲料だけでなく、他の製品やサービスにおいても見られる現象です。この効果は価格が品質を示す指標として機能していることを示唆しており、消費者が商品を選ぶ際に価格に敏感であることを考慮する上で重要であるため、消費者行動やマーケティング戦略を理解する重要な心理現象ですが、同時に消費者が価格情報に惑わされる可能性があることも示しています。


マーケティング戦略で用いられるものとしては、口コミ(バイラルマーケティング)、PR活動、アンケート/インタビューなどがあります。


また、マーケティング分野だけではなく、人事分野においてもウィンザー効果がもたらすメリットは大きく、円滑な組織運営に活用される場合があります。


たとえば上司が部下を厳しく指導したあとは、第三者に部下のフォローを任せたり、「〇〇さんはよく頑張っていると褒めていたよ」、「〇〇さんに期待していると言っていたよ」など、第三者を通して具体的な褒め言葉を伝え、部下のモチベーションアップにつなげる際に用いられるのがこのウィンザー効果です。





【ゴーレム効果】
ゴーレム効果とは、他人の期待や評価が低いと、その人々のパフォーマンスや能力が低下する心理学的現象を指します。つまり、他人からのネガティブな予想や期待が、個人の行動や自己評価に悪影響を及ぼす現象です。


この効果は、自己成就予言の一形態と言えます。特に成果や成績が重視されやすいビジネスやスポーツなどの分野でみられやすいものです。


ゴーレム効果は「絶対的ゴーレム効果」「相対的ゴーレム効果」の二つにわかれます。

「絶対的ゴーレム効果」とは、否定的な評価を受けたり期待されなくなったりしたときに、成果や成績が下がってしまう現象のことで、他者との比較を前提としない点です。主に自分自身への失望や落胆などから生じます。

「相対的ゴーレム効果」とは、優秀な人が評価や能力の低い集団に所属すると、優秀な人の成果や成績が下がってしまう現象です。周囲との落差が影響する点で、自分ひとりががんばっても集団としての成果が上がらず、やる気を失ってしまうことで生じます。


また、このゴーレム効果の“ゴーレム”とは、額の文字を消すと泥に戻ってしまう空想の巨人「ゴーレム」が名前の由来だといわれています。


職場においては、上司が新人社員へ「あなたはまだ経験もないし、あまり期待していない」と発言した場合、新人社員は自信やモチベーションを失ってしまうかもしれません。このような上司の発言がゴーレム効果を引き起こし、組織の業績にも悪影響がおよんでしまう可能性もあります。


というわけで、今回も日常でよくある心理効果3選!を紹介しましたが、いかがでしたか?
まだまだ日常生活の中で意識しないと気づけない、心理効果はたくさんあるので、これからも紹介していきたいと思います。


今回の記事が少しでも参考になったり、楽しめたなら幸いです。記事制作の励みになるので、少しでも面白いと感じた方はいいねボタンや、感想、フォローをよろしくお願いいたします!

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