
EWI5000の内蔵サックス音源が劇的に良くなった設定
EWI5000の内蔵サックス音源が劇的に良くなった設定
(これは「EWI5000はやればできる子だよ」という記事です)
EWI5000を買ってほとんどの人がまず最初に出すであろう「アルトサックス」の音(音源番号00)。
しかしこの音、あまりにチープでは…。
そして極めつけは音の終わり。息を弱くするとブチブチとノイズがすごい。
調べてみると「買ってがっかりした」と不評レビューが多いEWI5000(とくに英語圏のレビュー)。
(危機の予感)
しかし良いニュースがあります!いくらかの設定さえやれば、かなり良いサックスの音が鳴らせます。初心者泣かせの難しい設定ではありますが、それさえ乗り越えればいいんです(もちろん他の音源も良くなります)。せっかく高いお金払って買ったんだし、やはり内蔵音源で美しい曲を演奏したいです。
やはりPCM音源はダメなのか、とあきらめる前に、ぜひお試しください。
なにはわからずとも以下の通り3つの設定をやればかなり良い音になります!パソコンは使わず、EWI本体だけでできる設定です。
① ブレスセンサーの設定
② つまみの設定
③ ボリュームの設定
(私は専門家ではありませんが、EWI5000を買って同じ悩みを抱えている方が多いようですのでこの記事を書いています。これよりさらに良い設定があるのでしょうが、とりあえずこの設定でかなりいい音が出ます。)
① まずはブレスセンサーの設定
これをやると音の終わりで息を弱くして行った時に鳴る「ブチブチ」というノイズをほぼ消すことができます。
(デフォルト設定だとノイズが乗るとか、どういうことなの…?)
① まず本体裏面ディスプレイのすぐ下にある「SETUP」というボタンを押しながら、本体側面の2つの透明のボタンを押してメニューを選びます。
② ディスプレイに「bs(ブレスセンサー)」と表示されたところでSETUPボタンから指を離しますと、ブレスセンサーのメニュー内に入れます。
③ 本体側面の透明のボタンでメニューを選び「vo(ボリューム)」と表示されたところで止めます
④ そこで「TRANS.」ボタンを押しながら本体側面の透明のボタンを押すと
OF(オフ) → Lr(ローレゾ) → Hr(ハイレゾ)
と表示が移り変わりますので「Hr(ハイレゾ)」にしておきます。
ここで「TRANS.」ボタンを離し、先ほどの「vo」の表示の上にドットが表示されていればOKです。
⑤ そこからまた本体側面の透明のボタンでメニューを選び「br(ブレス)」についても同じように「Hr(ハイレゾ)」にしておきます。
(※ ただ私の場合どこをどう直しても一向にノイズが直らず、果ては100種類全ての音源の音に「ブルルルル」という別のノイズが乗るようになってしましました。ノイズを録音して販売店に問い合わせたところ、メーカー修理の対応となりました。
あまりにノイズがひどければ、すぐに録音を録って販売店に連絡してください。色々試すより初期不良を疑ったほうが早いようです。
ちなみに2週間のメーカー修理を終えた私のEWI5000は「ブルルル」というノイズは解消され、「ブチブチ」だけになって帰ってきました(どうやらデフォルトではこれで正常らしい…)。そしてAKAI特製のクロスとステッカーが同封されていた(かっこいい))
公式の説明によると、ローレゾは128段階の強弱の変化、ハイレゾで16384段階の強弱の変化を感じ取るそうで、通常はローレゾに設定されているそうです。128段階では自然な息の終端を表現できない、これがブチブチの原因だったんでしょうか。
② つまみの設定
次に、いよいよ音を良くしていきます。
(↑ ここをぐりぐりします!)
本体裏面、ディスプレイの上側にあるカバーを外します。
これ、一つのつまみで2つの数値を操作することができます。
1つ目の数値(正)は直接つまみを回します。
2つ目の数値(副)は、TRANSボタンを押しながらつまみを回します。
(各つまみの詳しい説明についてはよしめめさんのブログが秀逸ですのでそちらをご覧ください)
https://ameblo.jp/yoshmeme/entry-12570574996.html
以下の通り設定します。
左側が(正)、右側が(副)の値です
FILTER 0,0
BITE 0,0
FINE 0,0
CHORUS 15,15
BREATH 65,50
SEMI 0,5
REVERB 70,50
LFO 0,0
※ 各つまみ共、(副)から先に設定し、次に(正)を設定するようにすると、混乱が少なくなります。
※ つまみによってはマイナスの値も100以上の値(ドットが点灯する)もありますので、0のつもりが100になったりしていないかよく確かめてください。
ちなみに音作りにT-SQUAREの「Twilight in Upper West」という曲のサックスをイメージしていますので、ちょっとリバーブ多めです。
BREATHの(正)の値は息の感度です。もし何も吹いていないのに音がなってしまうようであれば、もう少し値を下げてください(※音が鳴らなくなってからさらに3ほど値を下げてくださいと公式の説明書には書いてあります)。
最後に、つまみがなにかにぶつかると危険ですから忘れずにカバーを戻してください。
③ ボリュームの調整
次にボリュームレベルを90にします。
(最大値99でも良いのですが、若干だけ余裕を持たせておきます)
EWI5000裏側下部にある「LEVEL」というボタンを押しながら、本体側面にの透明のボタンで値を上下させます。
※ 音量を90(ほぼ最大)にした上でBREATHつまみの(副)の値(息の抵抗値)を低めの50にしておくことで「少ない息でもコントロールしやすい&強く息を吹き込めば非常に大きな音が出せる」という理想的な状態になります(重要)。
その後いよいよイヤホンをつなぎ、アルトサックスの音(音源番号00)で吹いてみてください。
初期設定からすると、見違えるようになりましたでしょ?
そう、みんなアナログモデリング音源の4000sが廃盤になって悲しんでいるけど、きっと5000だってやればできるんだ。開発者たちの熱意や、連綿と受け継がれてきたEWIの歴史が詰まっているんだ…。
(しかしデフォルトでこのくらいの設定にしておいてくれれば良いのにな…)
まとめ
結論: EWI5000買ってよかった。
①ブレスセンサー ②つまみ ③ボリュームの3点を調整するだけで、EWI5000は見違えるほどの楽器になりました。
記事の冒頭でも述べた通り私はEWIの専門家ではなくど素人です。ただ単にEWI5000を買って同じ悩みを抱えている方が多いようですのでこの記事を書きました。専門家の方の目から見ればきっとこれよりさらに良い設定があるのでしょうが、とりあえずこの設定でいい音は出ます。
この記事が同じ悩みを抱えている人のお役に立つことを願っています。
※ 追記
この記事の設定から若干の調整をすることで、さらに良いサックスの音を鳴らすことに成功しました!!!こちらの続編記事をご覧ください。
→「EWI5000の内蔵サックス音源が最高に良くなった設定」
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この記事を書いた人
オカリナ講師のジャスティン
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