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昭和なスナックの日常9

昭和なスナックの日常9


小説風 本当にあったお話
ある夜のとあるスナックでの出来事。
 
そこは昭和な雰囲気のスナック。
レトロ感漂う店内。
お客が15、6人も入れば満席になる。
そんな店内に今夜もお客がやってきた。
 
今夜もいつものように扉が開く。
カラン、カランと音がする。
そしていつものようにママが声を掛ける。
ママ
「いらっしゃいませ」

みか
「ママぁー」
かなり酔っている。
扉が開くと勢いよく入ってきた女性。

今夜の主人公は、年齢は若くはないけどキュートな女性のお話。
「みか」としよう。
彼女がやってくるのは、決まって遅い時間帯。
よそで飲んで結構酔った状態でやってくる。
テンション高めで、周りを楽しくしてくれる。
かなり前から通っているようで、ママとは親しい付き合いをしている。

今夜は何かあったのかいつもよりお酒がいけている。
みかは、ママに愚痴りたかったようだ。
そんなお客は多い。

なんだか、意味深の話をしている。
いつもいる常連さんに聴かれないように、小声になる。
カラオケで曲が流れるとそんな話も描き消される。
その彼女は、人間関係でお悩みのようだ。
ママに相談するお客のほとんどは、人間関係だから、ママもそこは慣れた感じで聴いている。
酔っぱらってから話す内容だから、信憑性でいうと、かなり本音に近い。

酔って大風呂敷を敷く人もいるが、そこは、本音と嘘かは、人生経験が豊富だと見抜けるというもの。

今夜のみかさんは、年下の彼との恋心で揺れていた。
本気になってはいけないと思っていても恋心はわいてくる。
その年下の彼が本気なのかもわからない。
彼女のお金が目当てかもしれないし、ただの遊びかもしれない。
でも可愛いらしい。
頼ってくるからとまんざらでもなさそう。
お酒が進むにつれ、乙女のように可愛らしいみかさん。
ママもそんなみかさんに、冷たいことばは言わない。

他人が何を言っても本人同士でしか解決できないのが恋愛だから。

今夜も結論が出ない。
出すつもりもない。

ここはこんなキュンとする恋ばなもできる。
ママだから…。
安心するのだろう。

今夜の話はいかがでしたか?
みかさんの恋の行方も気になりますね。

非日常が日常のスナックでの一夜の出来事を面白く小説風に描いていきます。
 
よろしかったら、「昭和なスナックの日常」の常連さんになりませんか?
 
 
~今回はここまで~
 
   2022年6月4日土曜日
 
      ライター:唯李
 

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唯李(ゆり)と申します。
stand.fmでオリジナル小説を朗読しています。
小説はモノガタリードットコムでアップしているものです。

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