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【現在にも語り継がれる、心理学の偉人3選!】②

【現在にも語り継がれる、心理学の偉人3選!】②


どうもこんにちは、ユーリです。


今回は、心理学の歴史上に残る偉人を3人ピックアップしたので紹介いたします。

ずいぶん前に【ヴィルヘルム・ヴント】【ジークムント・フロイト】【ジョン・B・ワトソン】の3人を紹介したのですが、今回はその続編となっています。
よかったら最後まで読んでいってください!


その中で、何か一つでも参考になったり、新しい知識になるものがあると幸いです。


では行きましょう!!





【アルバート・バンデューラ(1925-2021)】

                             
アルバート・バンデューラ(Albert Bandura)は、20世紀後半に活躍したアメリカの心理学者であり、社会学者でもあります。彼は心理学の分野において、“社会的学習理論”や“自己効力感”の概念を導入したことで有名です。

自己効力感とは、個人がある特定の目標を達成する能力に対する信念のことであり、この信念が行動や達成に大きな影響を与えるとされています。彼は自己効力感が人の行動、学習、ストレスへの対処能力に影響を与えることを示しました。

自己効力感、またはセルフ・エフィカシー(self-efficacy)とは、自分がある状況において必要な行動をうまく遂行できると、自分の可能性を認知していることを指します。

自己効力感が強いほど実際にその行動を遂行できる傾向にあり、自己効力感を通して、人は自分の考えや、感情、行為をコントロールしているという考え方です。


日常生活でも自己効力感を持っているのとそうでないのとでは、やっぱり違いますよね。はたから見ると、自身があるように見えるのではないでしょうか。


また、バンデューラの最も有名な業績の1つは、ボボ人形実験です。この実験では、子どもたちが成人モデルの行動を観察し、それを模倣するかどうかを調査しました。

これにより、人は他者の行動を観察し、その行動を模倣することによって学習するという社会的学習理論が提唱されました。


さらに、バンデューラは心理治療の分野でも重要な貢献をしました。彼の認知行動療法のアプローチは、問題解決やストレス管理、不安障害の治療など、さまざまな精神疾患の治療に応用されています。


認知行動療法は、心理療法の中では比較的新しいアプローチで、効果が表れやすいといわれていますね。


このように、バンデューラの業績は非常に広範で、彼の理論や研究は心理学や教育学の分野において今日でも非常に重要視され、広く受け入れられています。






【ジャン・ピアジェ(1896-1980)】


ジャン・ピアジェ(Jean Piaget)は、20世紀のスイスの心理学者であり、発達心理学の分野で最も影響力のある研究者の1人です。彼は子どもの認知発達に関する理論や研究で知られています。以下に、彼の理論とその重要な概念について詳しく説明します。

①認知発達の段階理論:ピアジェの最も有名な貢献の1つは、認知発達の段階理論
   です。彼は、子どもが知識を獲得し、環境に適応する過程で、4つの主要な発達
 段階を経験すると提唱しました。これらの段階は、次の通りです。

   ・感覚運動期:生後から幼児期の初めまで。この段階では、子どもは感覚的刺激  
   と運動に基づいて世界を理解し始めます。
  
 ・前操作期:約2歳から7歳まで。この段階では、子どもは言語の使用や象徴的
   な表現を開始し、簡単な論理的推論が可能になりますが、まだ論理的な操作   
   を行うことができません。
  
 ・具体的操作期:約7歳から11歳まで。この段階では、子どもは物事の論理的な
   操作が可能になり、具体的な物体や事象に基づいて問題を解決します。
  
 ・形式的操作期:約11歳以降。この段階では、抽象的思考や論理的推論が可能
   になり、現実から離れた概念や問題に対処できるようになります。

 この4つの段階は有名ですよね。就学前後の子どもに携わる仕事をする人であれば一度は聞いたことはあるのではないでしょうか。


②スキーマ:ピアジェは、知識や経験を組織化し、理解するための基本的な心の構
 造として「スキーマ」の概念を導入しました。スキーマは、行動、感覚、思考、
 知識のパターンや枠組みであり、新しい情報を受け入れ、処理するための基盤と
 なります。

 この概念が生まれたことで、心の構造を理解する上での考え方が一つ増えました。


③アセンションとアコモデーション:ピアジェは、子どもが新しい情報に対処する
 プロセスを説明するために、「アセンション」と「アコモデーション」という概
 念を提唱しました。アセンションは、既存のスキーマを使用して新しい情報を理
 解しようとするプロセスであり、アコモデーションは、新しい情報に合わせて既
 存のスキーマを修正するプロセスです。

この2つの概念はスキーマとセットで覚えると理解しやすいですね。


ピアジェの理論は、認知発達に関する理解の基盤として、教育や臨床心理学などのさまざまな分野で広く受け入れられています。彼の研究は、子どもの発達や学習に関する理解を深め、教育プログラムや育児方法の改善に役立っています。






【カール・ロジャーズ(1902-1987)】


カール・ロジャーズ(Carl Rogers)は20世紀のアメリカの心理学者です。彼の理論とアプローチは、クライエント中心療法(または人間中心療法)として知られ、臨床心理学やカウンセリング心理学の分野で広く受け入れられています。以下に、ロジャーズの主な貢献とアプローチについて説明します。


①クライエント中心療法:ロジャーズの最も重要な貢献の1つは、クライエント中
 心療法です。このアプローチでは、カウンセラーやセラピストはクライエントの
 立場に立ち、彼らの内面的な経験や感情に焦点を当てます。クライエントの自己
 理解や成長を促進することが目的であり、カウンセラーは非評価的、非指示的、
 共感的な姿勢でクライエントを支援します。

指示ではなく、支援が目的となっているんですね。


②自己概念:ロジャーズは、人々が自分自身や自己概念をどのように理解し、受け
 入れるかに焦点を当てました。彼は、「理想的な自己」と「現実の自己」という
 2つの概念を提唱しました。理想的な自己は、個人が望む自分のイメージであ
 り、現実の自己は実際の経験や状況に基づく自己のイメージです。心の健康や幸
 福は、これら2つの自己概念の間の一致によって促進されると考えられます。

私の勝手な考えですが、自己一致が難しい人、ずれている人、世の中に結構いると思います。


③共感、受容、無条件の肯定:ロジャーズのアプローチでは、カウンセラーはクラ
 イエントに対して共感し、受容し、無条件で肯定的な態度を示すことが重要で
 す。このような環境は、クライエントが自己の内面に向き合い、成長し、変化す
 るための安全な空間を提供します。

他人から肯定してもらえる体験って、普段あまりないですよね。それがとても心に良い影響を与えるかもしれません。


④経験的・体験的学習:ロジャーズは、人々が成長し変化するためには、自己の経
 験や体験を通じて学習することが重要だと考えました。彼は、人々が自分の経験
 を受け入れ、理解し、経験から学ぶことで、より充実した人生を送ることができ
 ると主張しました。

知識だけでなく、経験や体験から多くのことを学べますよね。そのことはだれでも肌で感じて理解していると思いますが、その重要性を説いたのですね。


ロジャーズのクライエント中心療法は、臨床心理学やカウンセリング心理学の分野で非常に影響力があり、現代の心理療法の多くに影響を与えています。彼のアプローチは、人間の内面的な経験や成長に焦点を当て、自己理解と自己成長を促進することで、心の健康と幸福を支援します。




というわけで、今回は、心理学の歴史上に残る偉人を3人ピックアップして紹介しましたが、いかがでしたか?
中には、聞いたことのある名前の偉人もいたのではないでしょうか。


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