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「何を言うか」から、「誰が言うか」のステージに移行するために必要なこととは? 

「何を言うか」から、「誰が言うか」のステージに移行するために必要なこととは? 


「今は何を言うかではなく、誰か言うかの時代だ。」

という言葉を一度は耳にしたことがあると思う。

・そう言われるのはなぜなのか。

・また、そのステージに僕達が移行するにはどうすればいいのか。

言葉だけが1人歩きをして、詳しいことはあまり語られていない気がする。

 

さて、今日は「何を言うかから誰が言うかのステージへ移行する」ために必要なことを、僕なりに考えたので、それらを書いていく。はっきりとした結論は出たし、非常に単純明快。

でも、分かってからが難しい。と、僕は思ったかな。


まず、なぜ「誰が言うか」がこれほどまでに重要視されているのだろうか。

1つ分かるのは、「情報が溢れすぎて、自分だけではそれらを処理できない」から。


いつでもどこでも好きな情報が手に入り、日々その自由度は広がっている。それに今は単に「情報」だけではなく、「良質な情報」さえも簡単に入手できるようになった。


その背景には、

・無料プレゼント企画のグレードが格段に上がっている
・YouTubeで、プロの持つ高度な知識や技術を誰でも知れる
・発信者が増えて毎日のようにコンテンツが販売される


などの要素があると思う。


そこから、自分に合ったものをチョイスすることが求められる。


ところが、そんな大量の情報を見極めて活用できている人がどれくらいいるやろうか。
もはや自分だけで処理できる情報量を超えているから、迷子になってしまう人も多い。


そんな時に、自分の信頼している人や推している人が

「これめっちゃいいすよ!おすすめっす!」

と言っていれば、ついそこに乗っかりたくなってしまうでしょ?



これはまさに「誰が言うか」の状態になっているので、別に何の商品を紹介しようが売ろうが関係なくなる。
自分で考えるのはだるいし、なおかつよく思っている人がお薦めしているならそれでいいか〜という感覚になるから、こうなった時点で競争から逃れられるってわけ。



そして第2に、「コミュニティの存在が当たり前になって、リーダー的な存在が増えた」

というのも理由に挙げられるだろう。


最近では、オープンな場からクローズドな場へ移行する動きが普及し、価値観の合う人どうしで交流することが以前よりも増えている。


当然そこには、メンバーを理想に導いていくリーダー的な存在がいるはず。





コミュニティが増えればそれに伴ってリーダーも増えていく。

みんな自分なりのコミュニティを見つけ、指針とする人から良い話が聞けるのであれば、わざわざ他の場所で知らない奴が話していることを聞く必要があるやろうか。


近くにめちゃくちゃいいスーパーがあったらさ、わざわざ遠いスーパーまでは買い物に行かないでしょ?





市場のコンテンツ自体の数が少なければ、とりあえず置いておくだけで一定数は消費してくれるけどね。


でもその時代はもはや終わりを迎えた。


だからこそ、「誰が言うか」の重要性が叫ばれているんじゃないかな。




じゃあ、どんな要素を持っていれば、「誰が言うか」の領域に到達できるんやろう?



僕の考える「誰が言うかの状態」は、「他の人では替えが効かない」ということ。


この状態を作り出すためには、「視点の多さ」と「より多くの行為や経験をする」という2つの要素が、鍵を握っている。

 

まずは1つ目、「視点の多さ」の説明から。

視点の多さというのは、「どれくらい違う角度から、1つの対象物を捉えることができるか」に依存する。


目の前にある物に対して、みんなが見えている部分だけをただ説明しても、

「それがどうしたの?」という感じになってしまう。

でも、他人が見えていない角度の視点を持っていれば、新たな気づきや学びを相手に与えることができる。この視点というのは、2つでも3つでも、多ければ多いほどいい。

かの有名なアリストテレスも、論理学、倫理学、政治学、天文学、物理学、気象学、生物学、演劇学、心理学などの膨大な学問を研究していたらしいけど、この場合これら1つ1つが彼の視点となっている。

1つの物事を深く理解し、その分野を通じて他のものを眺めることができたら、それは自分だけの視点となるわけ。

トレーニング方法としては、

①興味ある学問などを深める
②身近なものを、その深めた概念などを通じて観察する
③そこから導かれた要素を言語化

みたいな流れが良いね。



例えばあなたが情報発信をしているのなら、そこに

歴史の視点・エネルギーの視点・宗教的な視点などを組みんでみるとか。この視点は別にでも良い。

ただ、他の人より深く理解していないとそこを通じて物事を眺められないから、ある程度の時間はかかるけど。



新しい視点を獲得していけば、おそらく、誰も考えつかへんユニークな発想が出てくるはず。

みんなが知らない角度から切り込めるし、そういう視点で考える人があんまりいないからね。
自分の中で他の視点を持っていても、それを他のことに応用しようという考えに、そもそも至らない。


というか、そういう意識を持っていないと言ったほうが正しいかも。

「知識としては持っているけどそれは情報発信とは別の何かで、得たものをそのまま発信していけばいい」

みたいな。

だって難しいし、めんどくさいもん。笑


けど、そういう誰もやらないことをやって生み出されたものにこそ価値があると僕は思う。


実際に僕も、色んなことを学んで情報発信に組み込んでいるけど、

「その視点はありませんでした!」
「斬新で面白いですね!」
「難しそうですが、習得できたら強そうなので僕もやってみます」

などの感想をもらえる。



これは間違いなく、僕が他の人と違う視点を持ったことによって得られた恩恵。

そしてわざわざ僕のコンテンツを消費してくれるのは、少なからず替えの効かない存在になれているから。僕よりも上位互換がいるなら、話を聞かずにその人の元へいっているはず。


この視点には、正しいとか間違いとかはないんよね。そんなものより求められるのは、


『その人がどんな風に世界を認識しているか』。


もし正しさを重視するなら、論文や信憑性のある資料を読めばいいやん。

でも、わざわざ見知らぬ人の発信を好んで受信する理由は、その人という「キャラクター」に魅力があるからだろう。


だから、その人に面白みがないとそもそもコンテンツを消費してもらえない。正確さにこだわって慎重になると、尖った発信ができずに結局みんなと同じことを並べるだけになってしまう。



成功者だって、自分で勝手に理論を組み立ててそれを好きなように発信しているだけ。


でも、その中で目立つ人とそうではない人に分かれてしまうのは、
この「視点」の数が関わってると僕は思う。いわば、「他の人が見えてない世界」をどれだけ見れているか。



だからまずは何かを勉強しつつ、「視点」を1つでも多く獲得することが大切。そしてそこから得られたものを、他の人に教えたり、noteなどでアウトプットする。これらの繰り返しで、アプローチできる角度がどんどん増えていき、より多くの人に一目置かれる存在となる。アリストテレスのようになるのは困難やけど、それくらいの視点を獲得するというマインドは持っておいた方がいいかな。

 

 

次に2つ目の「より多くの行為や経験をする」ことについて。



これは自分が発信するジャンルなどにおいて、実際の経験や行動が伴っているかどうかを意味する。例えば、ビジネスのことを発信するのに、そもそもビジネスをやってなかったら机上の空論となってしまう。書籍やセミナーで学んだことをそのまま垂れ流すだけでは、発言に重みや深みが加わらない。



発言に重みや深みがある人というのは、

今まで歩いてきた道のりの中に、膨大な行為や経験が含まれている。


偉人たちの名言を偉そうに並べている発信者がいるけど、なんか薄っぺらく感じへん?


その理由は、彼らがその経験をしていないからね。


彼らは島田紳助でも、稲盛和夫でもナポレオンでもないんよ。島田紳助が1000という経験や行為をしてきた中で、

「台本はない方がいい。アドリブで喋る方が自分には合ってるみたいや」

と言うからこそ説得力があるわけで。その発言の中に、今までしてきた行為や経験の中が内包されるから、「なるほどね!」と僕達は納得する。



一方で特に大きな経験や行為をしてきてない人が、名言を引用したところで何も響かない。それは1の行動に対して100の内容を話しているから。もうその時点で、その人が話せる範疇を超えてしまってることになるわけ。


だから「〜さんの〇〇という名言が好き。」とか言ってても、それ以上のものにはならず、単なる名言botみたいな存在になってしまう。結局見栄を張って、等身大の自分より大きなことを表現しようとしても、スケール感が漂ってこないから、どこかで小物感が出てそれを隠せない。



「すごい人ブランディング」にも限界があるというわけやね。


・視点の多さ
より多くの行為や経験をする


以上2点のことが、誰がいうかのステージに移行するために必要な要素。


そしてこの2つを高い水準で満たしていけば、

「人間としての深さ」という第3の要素が出現し、ますます人々を魅了できるようになる。

僕が尊敬している人も、膨大な量の視点と経験を持ち合わせているから、そこから人としての底知れぬ深さを感じているんよね。


「どこまでこの人は物事を知っているんや」
「どんな風に世界が見えているんやろう」
「この人からずっと学び続けたい」


こうなってしまえば、その人に取って代わる存在などいない。まさに「完全なる誰が言うか状態」。



「すげー!」と思う一方で、さっきの要素を自分の中に蓄積することがどれほど難しいかも、同時に理解できたんじゃないかな。

今日や明日で達成できることではなく、日々の積み重ねで少しずつこれらの要素を増やしていく必要がある。

ぜひ、自分ができそうな方からやってみて欲しい。


確かに難しいけど思考すれば、自分だけの活路は絶対に見えてくるから。



今日のまとめとしては、

「他人が持っていない視点を獲得しつつ、いろんな行為や経験をすることが、誰が言うかのステージに移行するために必要」ということ。

僕もこの2つの要素を獲得するために、日々自分を高めているからね。その過程で生まれたのがジラ谷というキャラクターだ。今後どうなっていくかはまだわからないけど、楽しみなことには違いない。

ということで今日はこの辺で。ではまた。



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【世界と世界を繋ぐ人】就活を辞めて文章で色々なものを『繋げる』旅へと出発。|情報発信のフィールドに、様々な異世界から要素を持ち寄る『交流』を行い、唯一無二コンテンツを量産。視点の鍛え方、オリジナルコンテンツの作り方などを発信。0→1の先へ進みたい方はこちら→http://bit.ly/3KsVaWf

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