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追記あり!【嫌われ者・役立たず それ ほんと?】第12弾 シロアリ

追記あり!【嫌われ者・役立たず それ ほんと?】第12弾 シロアリ


お久しぶりなこのシリーズ。

どれだけの方が覚えていてくださっているでしょうか?

 

今回はシロアリ。

家の柱などを食べてしまう、いわゆる害虫認定されている虫です。

昔「シロアリ駆除しま~す」という業者さんがたま~に訪れていたことを思い出しました。
シロアリは家の天敵。
家が食べられて倒れてしまう前に、不安な方は定期的に見てもらいましょう。(悪質な業者さんには注意!)

 

この嫌われ者のシロアリ。

でも生物界では、とても大切な役割を負っているのです。

 

〇森の分解者

〇植物性たんぱく質を動物性たんぱく質に変える

〇「食料」、「飼料」、「燃料」になるなど、ものすごいポテンシャルを秘めている

 

 

シロアリはアリという名前がついていることから、アリの仲間と思われがちですが、実はゴキブリの仲間です。

確かにいつの間にか忍び寄って家に住みつくなんて、ゴキブリに通ずるものがありますね。

初めて地球上に登場したのが、約3億年前

恐竜が登場したのが、23000年前くらいから6600年前くらいなので、恐竜の先輩になります。

もちろん、私たち人間からみたら、地球の大先輩ですね。

 

そして、シロアリは「エサ係」「巣作り係」「外敵と戦う係」など役割を分担した最初の生物だと言われているのです。

 

けっこう上記に挙げただけでも、シロアリすごいじゃん!となりますが、もっと具体的にその長所を見ていきましょう♪

 

〇森の分解者

自然界では、シロアリは豊かな生態系を保つのに、一役も二役も買っています。

最も数が多い昆虫と言われているので、どれほど大きな影響があるか、想像がつくのではないでしょうか?

シロアリは、木の幹にたくさん含まれる「セルロース」という成分を栄養にしています。

だから、倒木を食べて土に還す、「森の分解者」と呼ばれています。

またトンネルを掘ることで、水の通り道を作ってくれることも土壌にはありがたいことです。

つまりシロアリは、ミミズやモグラなどと一緒で、土を豊かにする役目を負っておるのです

 

〇植物性たんぱく質を動物性たんぱく質に変える

「セルロース」を主食とするシロアリは植物性のたんぱく質の塊です。それをクロアリが捕食するので、植物性たんぱく質が動物性たんぱく質に変わります。

植物性セルロースは分解が困難なため、これは価値があることです。

つまり、森をきれいにし、木を自らに取り込むことで多くの動物たちのエサにしていくいくことができるということです。

シロアリがいなくなったら、土壌が荒れ、生態系も壊れ、私たちの今のような生活は成り立たなくなるでしょう。

 

ただ、家を倒されたら大変なのも事実です。

日本では22種類のシロアリが生息していますが、人間に害を与えるのはヤマトシロアリなど5種類。

ほとんどが益虫なのです。

 

このような結果だと、シロアリをどうこうするより、人間の方が予防線を張ったり、食べられない柱の作成などに精を出したりした方が良いですね。

 


では<雑学>として、シロアリを寄せ付けない環境についてみていきましょう。

<雑学>

1、 換気口の周りに物を置くのはやめよう

これは床下に風が通らなくなり、湿気がたまることを予防するためです。

湿気が溜まると、木が腐り、シロアリが発生しやすくなります。

 

2、 雨漏りや水漏れがないか調べよう

シロアリは、乾燥に弱く、水がないと生きられません。

ですから、床下など無用な水が漏れていないかチェックです。

 

 

3,不要な木材や植木鉢を庭に置いておかない

木材はシロアリを呼び寄せ、植木鉢も下からシロアリが這い上がってくることがあります。
外壁や車庫の周りは特に気を付けましょう。

 

 

追記<雑学2>

次にシロアリの可能性についてみていきます。
シロアリには将来人の役立つものとして、「食料」、「飼料」、「燃料」になるかも知れない未来があります。

 

「食料」・・・シロアリは高蛋白質、高カロリーで味もエビに似て美味しいそうです。大匙1杯半で5歳の子どもに必要なたんぱく質、ビタミンA、ビタミンB2、鉄分、亜鉛の栄養素がとれるとか。しかし、一匹一匹の体がとても小さい為、人が食べるためにはかなりの個体数が必要となり、その数を確保できないので、本格的な実用化はまだなのだそうです。またかなりの個体数を購入するとなると高額になり、お高い栄養食で家庭向きではなくなるので、その点でも難があるようです。

 

「飼料」・・・シロアリは魚や鶏のエサにも適しているそうです、人が食べる時には、木のカスや砂を取り除く必要がありますが、魚や鶏にはその必要がないので、その点でもメリットがあるそう。シロアリは栄養満点で、木質バイオマスという通常他の生物が持っていない栄養を与えられますからね。実用化される日も来るかもしれません。

 

「燃料」・・・シロアリの腸内には、複数の原生生物が住んでいて、シロアリの腸以外の所では生きないと言います。その原生動物たちが、木質バイオマスの消化、分解に携わり、グルコース(エネルギー)に変えているのです。これらの仕組みを生かせば、クリーンなエネルギーが作れるようになるだろうと予想の元、研究が進められています。

そして、イエシロアリ、ヤマトシロアリの体内には、植物油と同じ成分の油があります。大量生産できれば、こちらも実用化できるかもしれません。

 

またこれは余談ですが、シロアリの腸内の中には大気中の窒素からアンモニアを作るという原生生物がいます。

そして、アンモニアからアミノ酸をつくる酵素もいる。

つまり、大気からたんぱく質を作れる可能性があるということです。

これができれば、食糧事情が変わって、人の未来も変わりますね。

これも、みんなシロアリあってこそ、なのです。

 

いかがだったでしょうか?

シロアリもすごいポテンシャルを秘めていますよね!

それに、自然環境、ひいては私たちの生活に必要な存在ですから、私たちの方が「害虫」にさせないために気を付けることが肝要です。

なんてたって、3憶年前からいる大先輩なのですものね!()

 

ではでは、最後までお読みくださり、ありがとうございました!

またこのシリーズを書けて、幸せでした(*´ω`*)

ありがとうございました!

 

 

  

 


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童話作家を目指している女性です。ゆったりと穏やかに、文章を綴っていきたいです。自作の童話も時々載せますので、よろしくお願いいたします。

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