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【嫌われ者・役立たず それ ほんと?】第13弾 ムクドリ

【嫌われ者・役立たず それ ほんと?】第13弾 ムクドリ


夕方になると、電線に集団で止まって、「ギャーギャー」「キュルキュル」鳴く鳥は何でしょう?

この問いに間髪入れず「ムクドリ!」と答えられる人は多いかと思います。

 

ただでさえうるさいのに、ムクドリがいる下には大量の糞。

これでは害鳥と言われてしまいますね。

 

でもこのムクドリ、かつては益鳥として有名でした。

そして、今だって立派に役に立っているのです。

 

では、見ていきましょう~♪

 

 

〇農作物についた虫を食べてくれる

〇町の緑を増やしてくれる

〇アレルギーの予防に一役買っている

 

 

〇農作物についた虫を食べてくれる

ムクドリは、人とともに生きる鳥で、山奥では暮らせない生態です。

以前は、農村地帯の屋敷林に巣をつくっていたと言われています。

かつての日本のように、田園風景が広がり、畑も多かった時代には、ムクドリは益鳥と呼ばれていました。

なぜなら、ムクドリは農作物に害をなす虫を食べてくれるからです。

それは今でも田畑が広がる田舎ではそうだと言えることでしょう。

 

 

〇町の緑を増やしてくれる

その恩恵にあずかる農家さんでは、秋になって田畑の虫が少なくなると、わざわざ庭の果実を取らないで残しておくこともあったそうです。

 

ムクドリがその実を食べて糞をするとまた新たな芽が出て、新しい木々が育ちます。

 

町でも至るところで糞をして、その芽が出ます。

その内のどれくらいが育って残されているかは分かりませんが、町に緑が増えるのは潤いとなり、とても人々の心に良い影響を与えるのではないでしょうか。

 

それが群れで行われるのですから、自然を保全するのにも役に立っているわけです。

 

私が住む地域は、田畑が広がり、ムクドリの食べ物があるせいか、ムクドリの被害はとんと聞きません。

 

つまり、ムクドリが害鳥になったのは、人間が都市化を推し進めて、ムクドリの住むところや食べ物が手に入りにくくしてしまったからなのです。

人の開発の仕方に警鐘を鳴らす存在、それがムクドリと言えましょう。

 

〇アレルギーの予防に一役買っている

都市化が進んでからは、家の中で虫を見ることも多くなりました。

虫はけっこうどこからでも入り込んできますからね。

 

ところで昆虫アレルギーという言葉を聞いたことがあるでしょうか?

昆虫も実はアレルギーを引き起こすことがあるのです。

 

その昆虫アレルギーを予防してくれるのに一役買っているのがムクドリです。

ムクドリは年間1万匹以上の虫を食べると言います。

空中戦も得意で、飛んでいる蛾やハチを捕まえるなんてお手の物。

そう、蛾やハチはアレルギーの原因になります。

 

それに、増えすぎた昆虫を減らしてくれるなど、生態系の維持に必要な存在です。

 

<雑学>

とは言いつつも、ムクドリに悩まされている人が多いのも事実。

しかし、鳥獣保護法でムクドリを勝手に駆除することは禁止されています。

ですので、巣を見つけたら、ヒナが飛び立つのをまったり、自治体に連絡したりして、撤去しましょう。

 

自分で撤去する際には、ダニの温床なので、決して素手で触らないでください。

ビニール手袋やゴーグルを用意して、直接肌に触れないようにしましょう。

殺虫剤を最初に巣にかけると良いですが、ジェット噴射のものだとダニが飛び散るので注意が必要です。

 

 

 

人間がもっと自然に優しい開発をしていれば、住み分けがちゃんとできていた鳥、ムクドリ。

私達はムクドリが益鳥と呼ばれていたことを決して忘れてはいけないと思います。

 

以上、ライターチョコお茶でした。

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました!

 

 

 


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童話作家を目指している女性です。ゆったりと穏やかに、文章を綴っていきたいです。自作の童話も時々載せますので、よろしくお願いいたします。

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