#67【葛飾北斎】百物語「さらやしき」
#67【葛飾北斎】百物語「さらやしき」
2023/07/5 06:46 |
543
文字
皆様こんにちは!
絵画インストラクター松本です。
葛飾北斎の「百物語」は
見つかっているもので5作。
今回は「さらやしき」の解説です!
さらやしき
こ、声がする・・・怖い・・・!!
どんな声かというと・・・!!
「一枚・・・二枚・・・」
皿を数える声が・・・!!
江戸時代、怪談ブームがあり
それにちなんだお話や絵が流行しました。
百物語とは怪談話をする夜会のことです。
皿屋敷は
亡霊のお菊さんが「一枚・・・二枚・・・」と数える描写のある
有名なお話です。
皿屋敷の概要
かつて青山播磨守主膳の屋敷があり
そこに菊という女性が奉公していました。
菊は主人が大事にしていた皿十枚のうち
一枚を割ってしまいます。
罰をうけた菊は絶望し
井戸に身を投げます。
それから夜な夜な井戸から皿を数える声が・・・!!
というお話です。
この幽霊に会ったときの対策は
九つまでお菊さんが数えたら
「十」と言ってあげることです。
「あらうれしや」と消えてくれます。
可哀想な幽霊ですが、
平和な時代だからこそ
怖いものみたさで妖怪がブームになるのでしょうね。
三角構図
北斎といえば構図!
今回は全体をみると
モチーフが三角形になっています。
このような構図を
三角構図といい安定した画面になります。
それではまた次回!
(^^♪
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4こちらこそ読んでいただきありがとうございます!冷や汗をかいてもらうよう、夏にこの記事が間に合ってよかったです。(^^♪オバケの絵はあと4枚解説する予定なのでお楽しみに!!
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