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#24【葛飾北斎】富嶽三十六景「相州七里浜」

#24【葛飾北斎】富嶽三十六景「相州七里浜」


皆様こんにちは!
絵画インストラクターの松本です。

夕日をみると
郷愁にかられます。

今回は富嶽三十六景の中でも
夕暮れの美しい情景の解説です。
(^^♪
大人のゆったり時間をどうぞお楽しみください!

葛飾北斎ってどんな画家?
  • 江戸本所割下水にうまれる(1760-1849)
  • 浮世絵(木版画)の風景画というジャンルを築く
  • 画狂老人と呼ぶほど絵に人生を捧げる
  • 引っ越し93回!
  • 金銭管理が下手で画料はほぼ借金返済に
浮世絵「富嶽三十六景」って?
  • 全46枚!
  • 当初は36枚の予定が人気が出たため10枚追加された
  • 富士山を色々な場所から描く
  • 鮮やかな青「ベロ藍」プルシアンブルーの使用
  • 西欧諸国でジャポニスム(日本趣味)の要因となる

富嶽三十六景「相州七里浜」そうしゅうしちりがはま


夕日の朱色と
陽が落ちる前の
地上が青く暗くなるところです。

とっても風情がありますね!
(^^♪

相州七里浜

富士山
近景が暗がりになっています。
富士山

入道雲
夏に多く発生する積乱雲の名称。
入道雲

七里浜
2.9kmほどの浜。

七里ガ浜
現在も
現在の神奈川県鎌倉市にあり、
七里ガ浜(しちりがはま)は
日本の渚百選に選ばれています。

ただ、絵的に浜に見えない!?
という疑問がぬぐえません。
(^^;)
もしかしたら
七里浜の江の島の見えるところではなく、
七里浜の東側、「袖ケ浦」という場所を
描いたのではないか
という解釈もあります。


江の島
現在の神奈川県藤沢市にあります。
江の島

富嶽三十六景シリーズには
珍しく人が描かれていません。

それが余計に
郷愁をかりたてるのかもしれません。

相州七里浜は
もともと藍一色でした。
木版画で後から摺られたものを
「後摺り」というのですが、
後摺りものが色付きとなっています。

七里浜は現在の神奈川県鎌倉市「七里ガ浜」


七里浜は現在の神奈川県鎌倉市にあります。

夕暮れ。
七里ガ浜と江の島と富士山。

七里ガ浜

令和も江戸時代と変わらず
七里ガ浜から夕日が見れるんですね。

当り前ですが💦
Σ(゚Д゚)
長い時間で変わるものが多い中、
江戸時代と同じような風景が見れるのは
嬉しいですね!

北斎の構図 実際の場所は絵的に矛盾!?


前述した
この絵は「袖ケ浦」を
描いたのではないかという疑問。

タイムスリップできたら
北斎に本当のところを聞きたいです。
(^^;)

色々な解釈があり
可能性を模索してみるのも
富嶽三十六景の面白いところです。

以上「相州七里浜」でした。
次回「富嶽三十六景 相州江の島(そうしゅうえのしま)」の解説です。

お楽しみに!


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