#24【葛飾北斎】富嶽三十六景「相州七里浜」
#24【葛飾北斎】富嶽三十六景「相州七里浜」
2021/11/2 20:53 |
992
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皆様こんにちは!
絵画インストラクターの松本です。
夕日をみると
郷愁にかられます。
今回は富嶽三十六景の中でも
夕暮れの美しい情景の解説です。
(^^♪
大人のゆったり時間をどうぞお楽しみください!
葛飾北斎ってどんな画家?
夕日の朱色と
陽が落ちる前の
地上が青く暗くなるところです。
とっても風情がありますね!
(^^♪
富士山
近景が暗がりになっています。
入道雲
夏に多く発生する積乱雲の名称。
七里浜
2.9kmほどの浜。
現在も
現在の神奈川県鎌倉市にあり、
七里ガ浜(しちりがはま)は
日本の渚百選に選ばれています。
ただ、絵的に浜に見えない!?
という疑問がぬぐえません。
(^^;)
もしかしたら
七里浜の江の島の見えるところではなく、
七里浜の東側、「袖ケ浦」という場所を
描いたのではないか
という解釈もあります。
江の島
現在の神奈川県藤沢市にあります。
富嶽三十六景シリーズには
珍しく人が描かれていません。
それが余計に
郷愁をかりたてるのかもしれません。
相州七里浜は
もともと藍一色でした。
木版画で後から摺られたものを
「後摺り」というのですが、
後摺りものが色付きとなっています。
七里浜は現在の神奈川県鎌倉市にあります。
夕暮れ。
七里ガ浜と江の島と富士山。
令和も江戸時代と変わらず
七里ガ浜から夕日が見れるんですね。
当り前ですが💦
Σ(゚Д゚)
長い時間で変わるものが多い中、
江戸時代と同じような風景が見れるのは
嬉しいですね!
前述した
この絵は「袖ケ浦」を
描いたのではないかという疑問。
タイムスリップできたら
北斎に本当のところを聞きたいです。
(^^;)
色々な解釈があり
可能性を模索してみるのも
富嶽三十六景の面白いところです。
以上「相州七里浜」でした。
次回「富嶽三十六景 相州江の島(そうしゅうえのしま)」の解説です。
お楽しみに!
絵画インストラクターの松本です。
夕日をみると
郷愁にかられます。
今回は富嶽三十六景の中でも
夕暮れの美しい情景の解説です。
(^^♪
大人のゆったり時間をどうぞお楽しみください!
葛飾北斎ってどんな画家?
- 江戸本所割下水にうまれる(1760-1849)
- 浮世絵(木版画)の風景画というジャンルを築く
- 画狂老人と呼ぶほど絵に人生を捧げる
- 引っ越し93回!
- 金銭管理が下手で画料はほぼ借金返済に
- 全46枚!
- 当初は36枚の予定が人気が出たため10枚追加された
- 富士山を色々な場所から描く
- 鮮やかな青「ベロ藍」プルシアンブルーの使用
- 西欧諸国でジャポニスム(日本趣味)の要因となる
富嶽三十六景「相州七里浜」そうしゅうしちりがはま
夕日の朱色と
陽が落ちる前の
地上が青く暗くなるところです。
とっても風情がありますね!
(^^♪
富士山
近景が暗がりになっています。
入道雲
夏に多く発生する積乱雲の名称。
七里浜
2.9kmほどの浜。
現在も
現在の神奈川県鎌倉市にあり、
七里ガ浜(しちりがはま)は
日本の渚百選に選ばれています。
ただ、絵的に浜に見えない!?
という疑問がぬぐえません。
(^^;)
もしかしたら
七里浜の江の島の見えるところではなく、
七里浜の東側、「袖ケ浦」という場所を
描いたのではないか
という解釈もあります。
江の島
現在の神奈川県藤沢市にあります。
富嶽三十六景シリーズには
珍しく人が描かれていません。
それが余計に
郷愁をかりたてるのかもしれません。
相州七里浜は
もともと藍一色でした。
木版画で後から摺られたものを
「後摺り」というのですが、
後摺りものが色付きとなっています。
七里浜は現在の神奈川県鎌倉市「七里ガ浜」
七里浜は現在の神奈川県鎌倉市にあります。
夕暮れ。
七里ガ浜と江の島と富士山。
令和も江戸時代と変わらず
七里ガ浜から夕日が見れるんですね。
当り前ですが💦
Σ(゚Д゚)
長い時間で変わるものが多い中、
江戸時代と同じような風景が見れるのは
嬉しいですね!
北斎の構図 実際の場所は絵的に矛盾!?
前述した
この絵は「袖ケ浦」を
描いたのではないかという疑問。
タイムスリップできたら
北斎に本当のところを聞きたいです。
(^^;)
色々な解釈があり
可能性を模索してみるのも
富嶽三十六景の面白いところです。
以上「相州七里浜」でした。
次回「富嶽三十六景 相州江の島(そうしゅうえのしま)」の解説です。
お楽しみに!
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人の描かれていない北斎の絵が新鮮でした!後摺りいうことですが、版画って色が混ざらないのですか?美術の時間に行った版画はそもそも白黒で、全然想像がつきません。すみません。完全に素人質問です(--;)お恥ずかしい…。
27質問ありがとうございます!浮世絵は何百枚も摺られていることから、大丈夫だったみたいですね。色をつける人を摺師というのですが、和紙に絵の具の粒を入れ込む力仕事だったそうです。木版画の板を「版木」(はんぎ)というのですが、それを解析できたら色混ざりの件はもっと詳細に分かると思うのですが、版木は関東大震災や第二次世界大戦でほとんど消失してしまったようです。
32質問へのお答え、ありがとうございます!分かりやすかったです!
34よかったです~~。(^^♪こちらこそ質問ありがとうございました。どんどんお待ちしております!
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