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#40【葛飾北斎】富嶽三十六景「尾州不二見原」

#40【葛飾北斎】富嶽三十六景「尾州不二見原」


皆様こんにちは!
絵画インストラクターの松本です。

富嶽三十六景の解説も
40枚目になりました。
(^^)/

年内になんとか
最後の46枚目まで到達して
「この絵がいいなぁ」と
あらためて皆様に思っていただけたら
幸いです!(^v^)

葛飾北斎ってどんな画家?
  • 江戸本所割下水にうまれる(1760-1849)
  • 浮世絵(木版画)の風景画というジャンルを築く
  • 画狂老人と呼ぶほど絵に人生を捧げる
  • 引っ越し93回!
  • 金銭管理が下手で画料はほぼ借金返済に
浮世絵「富嶽三十六景」って?
  • 全46枚!
  • 当初は36枚の予定が人気が出たため10枚追加された
  • 富士山を色々な場所から描く
  • 鮮やかな青「ベロ藍」プルシアンブルーの使用
  • 西欧諸国でジャポニスム(日本趣味)の要因となる

富嶽三十六景「尾州不二見原(びしゅうふじみがはら)」


中央に大きな桶!
大胆な配置です。

桶の向こうに
富士山が見えます。

尾州不二見原

桶をつくる職人さん
職人


木桶は
酒・味噌・醤油に使われ、
また生活の中でも
ご飯のお櫃、水を汲む桶、
生活の一部でした。

現在はプラスチック製品が流通していますが
木の木目を選んだり
削ったり組み立てたりと
桶や樽の制作は
江戸時代では一つの産業として
職人さんが活躍していたのですね!

尾州不二見原は
現在の愛知県名古屋市
中区不二見町です。
(^^)


北斎の構図


今回の北斎の構図は
中央に大きく円を
配置した円構図です。

安定感が得られます。

円構図

解説画像が国旗みたいに
なってしまいました(^^;)

ごちゃごちゃっとした
配置も円にまとめると
安定して見えます。

クリスマス前ということで
ツリーとサンタを例にしますね。

円の中に配置したい
絵を置いていきます。

サンタ

円を外すと・・・
安定して見えますね!

サンタ2

北斎の絵も円の中には
富士山、職人さん、木槌など小道具が
配置されていますが
ごちゃごちゃ感はなく
安定感があります。

また、
安定感がありつつ
円が大きいので
大胆さが伝わります。

円構図


構図だけでなく
職人さんの仕草も
見応えがあります。

仕事に没頭する姿は
尊く美しいですね!
(^^)

以上「尾州不二見原」でした。
次回「富嶽三十六景 甲州犬目峠(こうしゅういぬめとうげ)」の解説です。

お楽しみに!

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