【肩書き事例】木村寿美子さま
【肩書き事例】木村寿美子さま
和裁士『花結び』代表・木村寿美子さん。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100051796039373
約30年のキャリアをお持ちで、着物のお仕立てやお直しを手掛けておられます。
和裁士(和裁技能士)は国家資格です。
昔は、呉服店や縫製所に住み込みで修行するケースが多かったのですが、今は和裁専門学校で学び、資格取得することができます。
呉服店の多くは、手縫いにこだわっておられます。
手縫いはミシン縫いと比べて手間がかかるため売値が高く、耐久性が劣ります。
それでも手縫いにこだわる理由は「仕立て直しのしやすさ」です。
着物は崩れてくると糸を全て解き、仕立て直しや染色直しなどを行いますが、ミシン縫いではそれができません。
昔は今のように布地が簡単に入手できる時代ではなかったため、仕立て直しをしながら1つの反物を数世代にわたって使っていました。
着物の魅力の一つは「代々受け継がれていく」という歴史があること。
そんな世界に誇れる伝統文化を守るために、和裁士が存在します。
寿美子さんが和裁士を目指すきっかけになったのは、専門学校を見学に行ったことでした。
高校3年生で卒業後の進路に迷っていた頃、お父様や学校の先生から勧められたのが和裁の専門学校。
「どうせ、おばあちゃんが座り込んでチクチク縫ってるんやろ…。」と勝手なイメージを持ちながら、興味も乗り気もなく見学に行ったところ...
広い教室で2~30人の女性全員があぐらをかき、着物を足の指に挟んで引っ張り、スピーディーに縫い続けるという光景が広がっていました。
「その姿があまりにカッコよくて、後光が差して見えました。」
その様子に衝撃を受けた寿美子さん、その場で「私、和裁士になる!」と決心されました。
5年間の学校生活はデスクワークがほとんどなく、来る日も来る日も実技あるのみ。
初めは「失敗したかな~...。」と思うこともあったそうですが、4年目で国家資格を取得し、5年目の研修期間を経て、和裁士デビューを果たされました。
着物は、呉服店などの企業から和裁士個人に依頼が入り、自宅で仕立てられます。
企業へ営業をかけて仕事を獲得するパターンもありますが、寿美子さんの場合は、ずっと友人・知人からの紹介だけでお仕事をされてきたとのこと。
信用と技術力への信頼の高さが証明されています。
大物芸能人の着物や映画衣装などを仕立てられた経験をお持ちです。
お仕事をされる中で、マニュアル通りに仕立てたものがクレーム品として返品され、その直しが発生するという、「若手が思うように育っていない現実」に直面した時期があったそうです。
「見て学べ」という風潮が色濃く残っていた世界で、教える側がうまく教えられていないことの表れでした。
これをなんとかしなくてはと、28~32歳の5年間、教える側に立たれた経験もお持ちです。
「『やれるか?』より『やりたいか?』を重視しています。
自分の発言や行動に対しての責任感が強い方だと思います。」
そう自己分析される寿美子さん。
おとなしそうな見た目に反して、内面は男前なのです。
「新しい取り組みを始めるために、私だけの肩書きが欲しい」とご依頼をいただいたのは、2023年2月のこと。
作業しながら着物と対話するというお話を聞かせてくださいました。
古く傷んだ着物がお直しに出されてきた際には「必ず綺麗にしてあげるからね」
お直しが済み、綺麗に生まれ変わった着物には「綺麗になって良かったね」
と、自然に声かけしてしまうのだそうです。
愛をもってお仕事に取り組まれる、温かいお人柄が伝わるエピソードです。
着物に対するご自身の立ち位置を伺ったところ、「着物を再生させる人、生き返らせる人」とのお答え。
「再生」を意味する英語を検索してみると「revive(リヴァイヴ)」という単語が見つかりました。
「生き返る、息を吹き返す」という意味の単語です。
まさに寿美子さんのお仕事にピッタリだと感じ、『着物リバイバー』という肩書きをお作りしました。
「ちょっとハードな感じかな?」と思ったのですが、「めっちゃカッコいい!」と一発OKをいただきました。
やっぱり男前です、寿美子さん!
「着物は洋服と同じくファッション。堅苦しく考えるから売れないし、着る人も減る。
伝統を守りつつ、もっと遊び心があってもいい。」
「若者に対して、作り手のおじさんたち(企業)が『どうすればもっと着やすくなる?』と尋ねればいいのに。」
江戸時代までは、時代によって着方や帯の結び方などが変わっていったのに、明治以降はほぼスタイルが変わっていないことに疑問を持っておられるそうです。
「revive」には「復活する、興す」という意味もあります。
伝統を守りつつ、もっと自由に着物を楽しむ人を増やしてこそ、文化の継承が成り立つということを発信し続けていかれることでしょう。
『あなたの全てを表す究極の肩書き』をはじめとした言語化コンサルティングの詳細は、以下のHPをご参照ください。
https://www.hanayagi-style.com/
https://www.facebook.com/profile.php?id=100051796039373
約30年のキャリアをお持ちで、着物のお仕立てやお直しを手掛けておられます。
和裁士(和裁技能士)は国家資格です。
昔は、呉服店や縫製所に住み込みで修行するケースが多かったのですが、今は和裁専門学校で学び、資格取得することができます。
呉服店の多くは、手縫いにこだわっておられます。
手縫いはミシン縫いと比べて手間がかかるため売値が高く、耐久性が劣ります。
それでも手縫いにこだわる理由は「仕立て直しのしやすさ」です。
着物は崩れてくると糸を全て解き、仕立て直しや染色直しなどを行いますが、ミシン縫いではそれができません。
昔は今のように布地が簡単に入手できる時代ではなかったため、仕立て直しをしながら1つの反物を数世代にわたって使っていました。
着物の魅力の一つは「代々受け継がれていく」という歴史があること。
そんな世界に誇れる伝統文化を守るために、和裁士が存在します。
寿美子さんが和裁士を目指すきっかけになったのは、専門学校を見学に行ったことでした。
高校3年生で卒業後の進路に迷っていた頃、お父様や学校の先生から勧められたのが和裁の専門学校。
「どうせ、おばあちゃんが座り込んでチクチク縫ってるんやろ…。」と勝手なイメージを持ちながら、興味も乗り気もなく見学に行ったところ...
広い教室で2~30人の女性全員があぐらをかき、着物を足の指に挟んで引っ張り、スピーディーに縫い続けるという光景が広がっていました。
「その姿があまりにカッコよくて、後光が差して見えました。」
その様子に衝撃を受けた寿美子さん、その場で「私、和裁士になる!」と決心されました。
5年間の学校生活はデスクワークがほとんどなく、来る日も来る日も実技あるのみ。
初めは「失敗したかな~...。」と思うこともあったそうですが、4年目で国家資格を取得し、5年目の研修期間を経て、和裁士デビューを果たされました。
着物は、呉服店などの企業から和裁士個人に依頼が入り、自宅で仕立てられます。
企業へ営業をかけて仕事を獲得するパターンもありますが、寿美子さんの場合は、ずっと友人・知人からの紹介だけでお仕事をされてきたとのこと。
信用と技術力への信頼の高さが証明されています。
大物芸能人の着物や映画衣装などを仕立てられた経験をお持ちです。
お仕事をされる中で、マニュアル通りに仕立てたものがクレーム品として返品され、その直しが発生するという、「若手が思うように育っていない現実」に直面した時期があったそうです。
「見て学べ」という風潮が色濃く残っていた世界で、教える側がうまく教えられていないことの表れでした。
これをなんとかしなくてはと、28~32歳の5年間、教える側に立たれた経験もお持ちです。
「『やれるか?』より『やりたいか?』を重視しています。
自分の発言や行動に対しての責任感が強い方だと思います。」
そう自己分析される寿美子さん。
おとなしそうな見た目に反して、内面は男前なのです。
「新しい取り組みを始めるために、私だけの肩書きが欲しい」とご依頼をいただいたのは、2023年2月のこと。
作業しながら着物と対話するというお話を聞かせてくださいました。
古く傷んだ着物がお直しに出されてきた際には「必ず綺麗にしてあげるからね」
お直しが済み、綺麗に生まれ変わった着物には「綺麗になって良かったね」
と、自然に声かけしてしまうのだそうです。
愛をもってお仕事に取り組まれる、温かいお人柄が伝わるエピソードです。
着物に対するご自身の立ち位置を伺ったところ、「着物を再生させる人、生き返らせる人」とのお答え。
「再生」を意味する英語を検索してみると「revive(リヴァイヴ)」という単語が見つかりました。
「生き返る、息を吹き返す」という意味の単語です。
まさに寿美子さんのお仕事にピッタリだと感じ、『着物リバイバー』という肩書きをお作りしました。
「ちょっとハードな感じかな?」と思ったのですが、「めっちゃカッコいい!」と一発OKをいただきました。
やっぱり男前です、寿美子さん!
「着物は洋服と同じくファッション。堅苦しく考えるから売れないし、着る人も減る。
伝統を守りつつ、もっと遊び心があってもいい。」
「若者に対して、作り手のおじさんたち(企業)が『どうすればもっと着やすくなる?』と尋ねればいいのに。」
江戸時代までは、時代によって着方や帯の結び方などが変わっていったのに、明治以降はほぼスタイルが変わっていないことに疑問を持っておられるそうです。
「revive」には「復活する、興す」という意味もあります。
伝統を守りつつ、もっと自由に着物を楽しむ人を増やしてこそ、文化の継承が成り立つということを発信し続けていかれることでしょう。
『あなたの全てを表す究極の肩書き』をはじめとした言語化コンサルティングの詳細は、以下のHPをご参照ください。
https://www.hanayagi-style.com/
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